性別違和感はどのくらい一般的ですか?
用語の変遷と現在の呼称
「性同一性障害」という表現は古く、多くのトランスジェンダーやノンバイナリーの方々にとって不快とされています。現在は、性別と出生時に割り当てられた性との不一致から生じる苦痛を指す「性別違和感(gender dysphoria)」という呼称が主流です。
成人における有病率
調査対象や診断基準により数値は変わりますが、2016年に『Journal of the American Medical Association Psychiatry』に掲載された研究では、米国の成人における性別違和感の有病率は約0.6%(約140万人)と推定されています。ただし、この調査は治療を求めた人に限定しているため、実際の数はそれ以上である可能性があります。
思春期・子どもにおける有病率
同様に、2017年の『Pediatrics』誌の研究では、米国のトランスジェンダー思春期の若者の約1.8%(約15万人)が性別違和感を抱えていると報告されています。
データの留意点
これらの推計は自己申告に基づくため、バイアスや報告漏れが生じやすい点に注意が必要です。また、文化・国・時代によって有病率は大きく変動することが知られています。
