配偶者虐待症候群
症候群の起源
配偶者からの身体的・心理的虐待が長期間続くことで、配偶者虐待症候群が発症します。絞める、蹴る、殴る、吐き捨てるといった身体的暴力に加え、相手を「価値がない」や侮辱的な呼称で罵倒し、怒鳴りつける心理的虐待も含まれます。
自己責任感
被害者は自らが虐待を招いたと誤信し、加害者を責めません。仕事の疲れやストレスが原因だと言い訳し、次の暴力を恐れながらも自分に非があると感じ続けます。その結果、加害者を喜ばせようと過度に尽くすようになります。
加害者への依存
長期にわたる虐待により、被害者は心理的に加害者に依存するようになります。離れられないと感じ、たとえ離脱を試みても、加害者からの「二度と虐めない」という虚偽の約束に惑わされて元の関係に戻ってしまいます。
法的認知
配偶者虐待症候群は、虐待された配偶者が加害者を殺害したケースで弁護側が主張することがあります。裁判で被害者の長期的な虐待歴が明らかになると、正当防衛や情状酌量の根拠として認められることがあります。
ストックホルム症候群との類似
被害者は加害者の行為を正当化し、擁護する傾向があります。これは1973年の銀行強盗人質事件で見られたストックホルム症候群と同様に、加害者に対する感情的依存が生じるためです。
主な症状
自己肯定感や自尊心の低下、内向的・引きこもりが見られます。目を合わせることが困難で、加害者について語る際は自らの過ちを強調し、虐待を正当化しがちです。
