強迫性皮膚摘み障害(Dermatillomania)
症状とサイン
強迫性皮膚摘み障害(CSP)は、無意識に繰り返し皮膚を掻き、破壊する行動です。主に顔の健康な皮膚が対象となりますが、体の他部位でも起こります。指や爪、時にはピンセットや針などの道具を使って掻くことがあります。
注意点
掻きむしりが続くと、瘢痕(はんこん)や感染、外観の変形などの身体的合併症を引き起こす恐れがあります。
併存する精神疾患
この障害は、強迫性障害(OCD)、身体醜形障害(BDD)、うつや不安障害などと併発しやすいことが知られています。
診断
皮膚の状態だけでなく、心理的要因が関与していることを理解する必要があります。診断は精神科医や臨床心理士が行い、DSM‑5の「体に焦点を当てた反復行動(BFRB)」のカテゴリーに分類されます。
治療法
診断が確定したら、薬物療法と心理療法を組み合わせたアプローチが一般的です。選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)や抗不安薬、認知行動療法(CBT)・習慣逆転トレーニング(HRT)などが有効とされています。治療の目的は、無意識の掻き行動に気付かせ、代替行動へと置き換えることです。
