白質疾患と意思決定

白質疾患(白質ジストロフィー)は、徐々に意思決定能力を奪う病気です。血流が阻害されると血管が硬化し、脳組織への血液供給が減少します。その結果、情報を脳全体へ伝達する白質の経路が障害され、思考・計画・問題解決が困難になります。灰白質は情報処理を担い、白質はその結果を他部位へ伝える役割を持ちます。

白質疾患の診断

血液検査や臨床評価に加え、患者や家族の訴えが診断の重要な手がかりとなります。CTやMRIで白質の病変が確認できますが、軽度の損傷は検出できないことがあります。脳卒中による血流不足や、多発性硬化症が主な原因です。

症状

視覚・運動・感覚症状

視力低下や二重視、瞳孔反応の異常が報告されています。眼球運動の制御が困難になることや、筋力低下、麻痺、けいれん、無意識的な四肢の動きも見られます。また、手足のしびれや異常感覚も典型的です。

認知症状

意思決定能力が低下し、短期記憶・長期記憶の障害、忘れやすさ、言葉の検索遅延が見られます。言語理解障害(失語)や言語産出障害(失語症)も起こりますが、認知機能の正確さは保たれることが多く、主に処理速度が遅くなります。二次進行型の段階で認知機能障害が最も重くなり、障害が顕在化します。

その他の症状

疲労感、胃食道逆流症、睡眠障害、手足の冷感なども報告されています。ウスホフ症候群は、運動や温浴で体温がわずかに上昇すると症状が悪化する現象です。

予防

白質疾患は、心筋梗塞や脳卒中の予防と同様の生活習慣でリスクを低減できます。血圧・コレステロールの管理、定期的な運動、バランスの取れた食事が重要です。損傷が進行するまで自覚できないため、健康的な生活が予防の鍵となります。

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