戦争ゲームをプレイすることの副作用

戦争ゲームのプレイ方法の変化

技術の進歩とともに、戦争ゲームは単なる横スクロールの冒険から、32ビットグラフィックや3Dのファーストパーソン・シューターへと変貌しました。プレイヤーは広大なフィールドや敵兵士が待ち受ける部屋に実際に足を踏み入れたかのような感覚を得られ、映像はほぼフォトリアルに近づいています。将来的にはマトリックス的な仮想現実体験が可能になる日も遠くないでしょう。

現代の戦争ゲームの影響

Lt. Col. Dave Grossman らの研究によれば、リアルな映像表現の暴力に長時間さらされると、暴力への心理的抑止力が弱まります。つまり、戦争ゲームを頻繁にプレイする人は、実際に他者に対して暴力を振るうハードルが下がる可能性があります。ただし、ゲームが直接的に暴力行為を引き起こすわけではなく、あくまで「障壁が低くなる」だけです。

なぜこのようになるのか

人間は社会的な育ちと進化的な集団生存本能により、他者を殺すことに自然な嫌悪感を抱きます。第二次世界大戦の研究でも、実際に射撃を「殺す目的」で行った兵士はごく少数でした。軍はこの嫌悪感を克服させるため、実人形や実戦シナリオを用いた訓練を導入しています。戦争ゲームは同様の手法で、仮想の人間ターゲットを繰り返し撃つことで感覚を慣らします。

長期的な結果

Grossman らは、リアルなシナリオで繰り返し架空の標的を殺す経験が、実際の殺傷行為への適応力を高めると指摘しています。ペイントボールやエアソフトといった屋外ゲームでも、軍事訓練に近い状況が再現されるため、効果が増幅される恐れがあります。

結論的考察

多くの人は暴力的な仮想体験と日常生活をきちんと分けて行動制御が可能です。しかし、怒りや疎外感、うつ状態といった感情がゲームによる条件付けと重なると、危険性が高まります。近年の学校銃乱射事件は、この組み合わせが致命的な結果を招くことを示しています。

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