インターネット依存症と治療法
特徴
インターネットが一般に普及し始めたのは1990年代から2000年代にかけてのことです。そのため、インターネット依存は比較的新しい現象とされています。専門家は、日常生活に支障をきたすほどの衝動的で制御できないインターネット利用を「依存」と定義し、喫煙やギャンブル、アルコール依存と同様の病態と見なすこともあります。
タイプ
主な依存形態は次の通りです。
- オンラインゲームやギャンブルへの過度な没頭
- ポルノ・アダルトコンテンツへの依存
- ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)の過剰利用
- ネットショッピングへの執着
これらの行動は、罪悪感や無力感、孤立感、対人関係の悪化、うつ状態といった心理的問題と結びつくことがあります。
理論・考察
医療関係者の中には、インターネット利用者が急速に増加していることから依存症が社会的に拡大していると指摘する者もいます。一方で、依存症そのものではなく、ストレスや不安・抑うつといった基礎的な精神疾患への対処手段としての「過度なインターネット利用」に過ぎないと考える専門家もいます。
影響
インターネット依存がもたらす代表的な問題は以下の通りです。
- 仕事や学業での生産性低下、集中力の欠如
- 対人関係の希薄化や性的機能障害
- 現実世界での社会的接触の減少
- インターネットから離れると不安やイライラが増し、再び使用すると一時的な安堵感を得る
- 使用後に罪悪感を抱き、使用時間を制限できない
治療法
治療アプローチとしては、認知行動療法、入院リハビリテーション、グループカウンセリングなどが挙げられます。米国シアトル近郊のヘブンズフィールドセンターは、米国内で初めて設立されたインターネット依存専門の入院施設で、45日間の回復プログラムを提供しています。米国やアジア各地にも同様のカウンセリングプログラムが増えており、専門家は依存者が過度な利用を引き起こす「トリガー」を特定し、健全なストレス対処法を身につける支援を行います。
