夜勤が健康に与える影響とリスク

夜勤は、9時〜17時の固定勤務から解放されたい人にとって魅力的な選択肢です。米国労働統計局によると、夜勤を選ぶ理由は個人的な好み、昼間に学業や家族の世話をしたいという希望が多いとされています。しかし、夜間中心の勤務は健康にマイナスの影響を与えることが研究で示されています。

消化器系の問題

米国疾病予防管理センター(CDC)の調査によれば、夜勤労働者は便秘や胃潰瘍などの消化器疾患が日勤者よりも多く報告されています。消化は体内時計(サーカディアンリズム)に合わせて行われますが、夜勤は食事やトイレのタイミングをずらすため、このリズムが乱れます。さらに、夜間は自販機の食べ物しか手に入らないことが多く、栄養バランスの偏りが消化不良を招きやすくなります。

糖尿病・肥満リスク

ハーバード大学とブリガム・アンド・ウィメンズ病院が行った研究では、夜勤のスケジュールで同一の食事を摂った被験者のうち、8名中3名がインスリン抵抗性や血糖値上昇を示し、糖尿病または前糖尿病の兆候が現れました。また、食欲抑制ホルモンであるレプチンの働きが低下し、長期的には体重増加リスクが高まります。

がんリスク

2007年に世界保健機関(WHO)傘下の国際がん研究機関(IARC)は、シフト勤務を「発がん性が疑われる」要因に分類しました。夜勤は自然な光・暗闇サイクルを乱し、夜間に分泌されるメラトニンの生成が抑制されます。メラトニンは腫瘍形成を抑える働きがあるとされており、その減少はがん発生リスクを高める可能性があります。

夜勤を続ける場合は、規則正しい食事・睡眠、適度な運動、光環境の管理などでリスク低減を図ることが重要です。

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