ストレスがつわりと間違えられることはあるのか?
概要
つわりは妊娠初期に起こる吐き気で、特に起床直後に症状が強くなることから「morning sickness(モーニングシックネス)」と呼ばれます。妊娠ホルモンの影響で味覚や嗅覚が敏感になり、空腹時の胃酸が刺激となって吐き気が出やすくなります。ただし、全ての妊婦がつわりを経験するわけではなく、過去に妊娠しても吐き気がなかった人は、今回の朝の吐き気が別原因である可能性も考えられます。
ストレスが引き起こす吐き気のメカニズム
ストレスが続くと副腎からアドレナリンやグルココルチコイドが過剰に分泌されます。通常は「闘争・逃走」反応として身体を守りますが、慢性的にホルモン濃度が高い状態が続くと、胃腸の働きが乱れ、下痢や腹痛、吐き気といった消化器症状が現れます。
影響
ストレス性の吐き気は心理的なものではなく、胃酸の分泌増加や消化速度の低下といった身体的変化によって起こります。つわりと同様に、朝起きたときに症状が悪化しやすく、妊娠中のつわりと間違えやすいです。ただし、ホルモン性のつわりとは異なり、ストレスが原因の場合は適切な対処で改善が期待できます。
予防・対策
重度のストレス性吐き気には、胃酸分泌抑制薬や不安が強い場合は抗不安薬が処方されることがありますが、根本的にはストレス軽減が不可欠です。瞑想や呼吸法といったリラクゼーション、定期的な運動、十分な睡眠、認知行動療法などがアドレナリンやコルチゾールの過剰分泌を抑え、症状緩和に役立ちます。
留意点
ストレスが高くても妊娠の可能性は否定できません。むしろストレスは妊娠中のつわりを悪化させる要因になることがあります。朝の吐き気だけで判断せず、月経の遅れ、極度の倦怠感、過食欲、乳房の張りや腫れなど、妊娠を示す他のサインがある場合は妊娠検査を受けましょう。
