化学物質が人体に及ぼす悪影響と対策

粉末、液体、ガスなど様々な形態の化学物質は、職場で頻繁に使用されます。適切な手順を守らないと、取り扱う人に深刻な健康被害をもたらす可能性があります。被害の程度は、化学物質にさらされる時間の長さに比例します。以下では、代表的な身体部位への影響と応急処置を紹介します。

呼吸器系

ガス状の化学物質を吸入すると、気管や肺が損傷します。軽度の場合は刺激感や咳が現れ、換気の良い場所での呼吸で回復しますが、長時間の曝露は胸痛、呼吸困難、肺水腫(肺に液体がたまる)へと進行し、最悪の場合は死に至ります。刺激以上の症状が出たら直ちに救急へ連絡してください。ガスを使用する際は必ず換気を行い、適切な防護具を着用しましょう。

皮膚系(表皮)

皮膚は人体最大の臓器であり、化学物質による損傷が最も起こりやすい部位です。接触すると赤み、皮むけ、やけどなどの症状が現れます。まず、影響を受けた部位を15分以上流水で洗い流し、汚れた衣服は速やかに脱ぎます。その後、必要に応じて救急医療を受けてください。個人用保護具(PPE)の着用は必須です。

視覚系(目)

腐食性の化学物質は目に深刻な損傷を与えることがあります。軽度の曝露で痛み、涙、充血が起こり、重度の場合は失明に至ります。直ちに目を15分以上流水で洗い、まぶたを開いたまま様々な方向に目を動かしながら洗浄します。その後、遅延性の損傷もあるため必ず医療機関で診察を受けてください。

消化器系

化学物質を誤って飲み込むと、口腔から食道、胃、腸まで広範囲にやけどを引き起こします。激しい痛みとともに嘔吐や下痢が起こり、生命に関わる危険があります。摂取後は絶対に食事や飲料を取らず、すぐに救急へ連絡し、専門医の処置を受けてください。

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