竜巻の被害
竜巻はハリケーンや地震ほどの規模ではないものの、局所的に激しい被害と壊滅的な破壊を引き起こす自然現象です。人口の少ない地域に上陸すれば被害はほとんどありませんが、都市部に襲来すれば住宅が倒壊し、多くの死者を出すことがあります。
フジタ階級(Fujita Scale)
フジタ階級は、シカゴ大学の科学者テオドア・フジタが考案した、竜巻の勢力と被害を評価する指標です。F0からF5までの5段階に分けられます。
F0〜F2(比較的弱い竜巻)
- F0:風速は72マイル(約115km/h)未満。被害は軽微で、根が浅い樹木が倒れたり、煙突が損傷したりします。
- F1:風速は最大112マイル(約180km/h)。走行中の車を道路から外れさせ、モバイルホームの基礎を破壊し、屋根の一部をはがすことがあります。
- F2:風速は最大157マイル(約253km/h)。屋根が吹き飛び、モバイルホームが全壊し、車を持ち上げ、軽い物体が飛び交うことがあります。
F3〜F5(強力な竜巻)
- F3:風速は最大206マイル(約332km/h)。車を持ち上げて投げ、樹木を根こそぎにし、列車さえ転覆させることがあります。
- F4:風速は最大260マイル(約418km/h)。頑丈な住宅をも破壊し、大型の物体がミサイル状に飛び、基礎の弱い構造物を吹き飛ばします。
- F5:風速は最大318マイル(約512km/h)。住宅が平地に倒壊し、100ヤード以上離れた場所へ自動車サイズのミサイルが投げられ、樹木の樹皮が剥がれ落ちます。
竜巻の特徴と発生メカニズム
竜巻は主に「スーパーセル」と呼ばれる強力な雷雨から発生します。暖かい空気と冷たい空気が交わり、雲内部に回転が生まれます。この回転が勢いを増し、漏斗雲(ファンネル・クラウド)となり、地表に向かって回転する空気柱が下降すると竜巻が形成されます。空気自体は目に見えませんが、水滴や破片、塵が集まることで典型的な竜巻の形が見えます。
竜巻がもたらす被害の特徴
竜巻の被害はハリケーンなどの広範囲災害に比べて非常に局所的です。主な竜巻の中心部(漏斗)周辺に限定され、竜巻が雲に戻って再び降下することもあるため、隣接する住宅でも全く無傷のまま残るケースと、数戸先だけが壊滅するケースが混在します。
