空気をきれいにするためのツール

大気汚染物質は大きく分けて粒子状物質と気体汚染物質の2つに分類されます。粒子状物質にはほこり、煙、花粉、ダニ、カビ、細菌、ウイルスなどが含まれ、気体汚染物質には調理用ガス、車の排ガス、たばこの煙、接着剤、塗料、洗剤、農薬などがあります。空気清浄機はこれらの汚染物質を除去し、病気予防やアレルギー緩和に役立ちます。

機械式エアフィルター

HEPA(高効率粒子エア)フィルターは、真空掃除機や空気清浄システムに採用され、微細な粒子をフィルター素材に捕らえます。米国環境保護庁(EPA)によれば、HEPAは0.3µm以上の粒子を99.97%以上除去できるとされています。

電子式エアクリーナー

電子式エアクリーナーは、帯電したイオンが空気中の粒子に付着させ、電荷を帯びた粒子を集塵板に引き寄せて捕集します。電気的な引力で粒子を除去するため、フィルターの目詰まりが少ないのが特徴です。

ガス相エアフィルター

活性炭を用いたガス相エアフィルターは、空気中の揮発性有機化合物や臭いを吸着します。ただし、設計上特定のガスにしか効果がなく、全ての気体汚染物質に対応できるわけではありません。

UVGI(紫外線殺菌)クリーナー

EPAは空気清浄システムにUVGIを組み合わせることを推奨しています。紫外線ランプがウイルス、細菌、アレルゲン、カビを殺菌し、暖房・換気・空調(HVAC)機器の表面に付着した微生物も抑制します。

光触媒(PCO)クリーナー

光触媒(光触媒酸化、PCO)クリーナーは、光に反応する触媒を用いてガス状汚染物質を分解しますが、粒子状汚染物質の除去はできません。

オゾン発生装置

EPAはオゾン発生装置の家庭使用を禁じています。オゾンは肺に刺激を与える有害物質であり、健康リスクが高いためです。

ポータブルエアクリーナー

暖房や中央空調がない住宅では、ファンで空気を循環させるポータブルエアクリーナーが有効です。上記のいずれかの方式(HEPA、電子式、UVGI など)を採用し、細菌やカビ胞子、ペットのフケなどの微小粒子は除去できますが、花粉やダニ、ゴキブリの体の一部といった大きめの粒子は除去しにくい点に注意が必要です。

環境衛生 - 関連記事