アスベストが肺に与える影響

アスベストを吸い込むと

通常、鼻で空気中の不純物は除去されますが、アスベスト繊維は肺の肺胞や肺の裏側(胸膜)に付着しやすく、時間とともに蓄積します。繊維が肺組織に残ると炎症と瘢痕が生じ、アスベスト症、胸膜中皮腫、肺がんのリスクが高まります。曝露量と曝露期間が長いほど危険性は増します。

アスベスト症(アスベスト症)

アスベスト症は癌ではありませんが、アスベストによる肺の炎症と瘢痕が原因で呼吸が困難になる疾患です。発症は曝露後10〜20年後が一般的で、無症状のまま進行することもあります。重症例では息切れや呼吸困難、最悪の場合は死亡に至ります。また、アスベスト症は胸膜中皮腫や肺がんへと進行することがあります。

胸膜の異常

胸膜は肺を覆う膜です。アスベスト曝露により以下のような異常が起こります。

  • 胸膜プラーク(瘢痕性の斑点)
  • 胸膜肥厚(膜が厚くなる)
  • 胸膜石灰化(カルシウム沈着)
  • 胸膜中皮腫(癌)

これらは大量のアスベストに長期間曝露した場合に主に見られます。

中皮腫

中皮腫は胸膜または腹膜に発生する癌で、主な症状は呼吸困難、原因不明の体重減少、胸水や腹水による腹部の痛みや腫れです。アスベストが最も一般的な原因で、曝露から30年以上経過してから発症することが多く、診断が遅れがちです。

肺がん

肺がんは肺組織全体に広がる癌で、気道を閉塞し呼吸を妨げます。アスベスト曝露は肺がんのリスク因子の一つで、喫煙と併用するとリスクがさらに上昇します。発症までに数十年かかることが多く、正確な因果関係の特定は難しいです。

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