有害廃棄物の原因と分類
有害廃棄物(有毒廃棄物)とは、人・動物・植物に危害を及ぼす可能性のある副産物のことです。形態は固体、液体、スラッジの3種類に分かれ、米国環境保護庁(EPA)によると、米国だけで年間4,000万トン以上が発生しています。EPAや他の機関は、これらの廃棄物の原因を特定し、適切な管理を目指しています。
有害廃棄物の特徴
EPAは、廃棄物が以下のいずれかの性質を持つ場合、危険廃棄物と定義しています。
- 腐食性(Corrosive)
- 可燃性(Flammable)
- 反応性(Reactive)
- 毒性(Toxic)
この4つの特性に基づき、廃棄物は主に5つのカテゴリーに分類されます。
リスト化された廃棄物(Listed Wastes)
EPAが特定して危険と認めた廃棄物は「リスト廃棄物」と呼ばれ、以下のリストに分けられます。
- Fリスト:工業プロセスで一般的に使用される溶剤など、製造過程で生じる廃棄物。
- Kリスト:石油や農薬など、特定の製造業者から出る廃棄物。
- Pリスト/Uリスト:使用されずに廃棄された農薬や医薬品など、商業製品が原因の廃棄物。
特性廃棄物(Characteristic Wastes)
リストに明記されていないものの、上記4つの特性のいずれかを有する廃棄物です。
- 可燃性廃棄物:高温下で発火しやすい油類など。
- 腐食性廃棄物:バッテリー酸のように金属容器を腐食させるもの。
- 反応性廃棄物:不安定で有害ガスや爆発を起こす可能性があるもの。
- 毒性廃棄物:摂取や接触で人体に害を及ぼすもの。
汎用廃棄物(Universal Wastes)
広く生産される危険副産物で、以下が代表例です。
- 使用済みバッテリー
- 農薬
- 蛍光灯や水銀を含む機器
EPAはこれらに対して連邦レベルの規制を設け、一般の埋立地への投棄を禁止しています。
混合廃棄物(Mixed Wastes)
放射性と有害性の両方の特性を持つ廃棄物です。主な例としては、核兵器開発や原子力発電所から出る高レベル放射性廃棄物、医療機関や製薬・農薬メーカーから出る混合廃棄物があります。
