くる病の診断:症状・兆候・評価
くる病はビタミンD欠乏に起因する骨代謝異常で、早期発見が重要です。以下に主な診断所見をまとめました。
1. 骨格の変化
・長骨の曲がり(特に脚の外反・内反、腕の外反・内反)
・肋骨と軟骨の接合部に凹みができる「ハリソン溝」
・肋軟骨接合部に珠状の隆起が現れる「くる病ロザリー」
・乳児頭蓋の前後部軟部(フォントanelle)の閉鎖遅延
・手首・足首・関節が拡大し「くる病ブレスレット」「くる病足首」と呼ばれる状態
2. 成長・発達の遅れ
・身長や体重の伸びが乏しく、発育不全に陥ることがある
・寝返り、ハイハイ、立ち上がり、歩行などの運動発達が遅れる
3. 筋力低下と疼痛
・筋力低下や筋緊張低下(低緊張)
・特に下肢の骨や関節に痛みを訴えることが多い
4. 頭蓋軟化(クランニオタベス)
・乳児の頭蓋骨が薄く柔らかくなり、軽く押すと「ピンポン玉」のようにへこむ感触がある
5. 歯の異常
・エナメル質の形成不全(エナメル欠損)により、白斑や凹みが現れる
・歯の萌出が遅れる
くる病は骨折リスクの増大、呼吸器感染症、聴覚障害など二次的合併症を招く恐れがあります。疑わしい症状がある場合は、速やかに医療機関で診断と適切な治療を受けましょう。
