自家製クレンザー vs 市販クレンザー
スーパーマーケットや食料品店の洗浄用品コーナーを歩けば、家庭用洗剤がずらりと並んでいるのが見えるでしょう。これらの多くは環境や健康にリスクをもたらす成分を含んでいます。たとえば、ローレンス・バークレー国立研究所の研究者は、松やオレンジ、レモンのオイルに含まれるテルペンがオゾンと反応して有毒化合物を生成することを明らかにしました(参考文献1)。しかし、自家製クレンザーのレシピは効果的な代替手段を提供し、一般家庭にある自然で基本的な材料を使用します。
市販クレンザーと細菌
バーミンガム大学とウォリック大学の研究者は、イギリスで家庭用品が薬剤耐性細菌を拡散させていることを『ガーディアン』に報じました(参考文献2)。消毒剤や洗剤は濃縮状態では細菌や病原体を殺しますが、水で希釈され下水に流入すると、細菌はそれに耐性を獲得します。ウィリアム・ゲイズ博士によれば、イギリスで処理された下水1.5トンの大部分が農地に散布され、1,100億リットルの処理済み廃水が河川や河口に放流されているため、耐性が広がります。化学物質を含まない自家製クレンザーを作ることで、化学廃棄物の削減が可能です。また、余分なクレンザーは適切に処分することも重要です。
コスト
市販クレンザーと自家製代替品のコストを比較すると、かなりの節約が見込めます。たとえば、執筆時点で高品質の洗濯洗剤80回分の箱は約18.49ドルで、1回あたり0.23ドルです。一方、自家製洗剤は1回あたり0.03ドル、同量で約2.40ドルで済みます。バスやボディケア用品も自家製に置き換えれば、さらに節約できます。また、重曹、ホウ砂、レモン汁、酢などの基本素材は多用途で、まとめて購入すればコストダウンにつながります。
室内空気品質
米国環境保護庁(EPA)によると、市販クレンザーには健康を害する化学物質が含まれています。クレンザー、ストリッパー、消毒剤、芳香剤、エアロゾルスプレー、ドライクリーニングされた衣類には揮発性有機化合物(VOC)という有害ガスが含まれます。VOC濃度は屋外の2〜5倍になることが多く、鼻・目・喉の刺激、吐き気、肝臓・腎臓・中枢神経系の障害を引き起こす恐れがあります(参考文献4)。VOCを含む製品の使用を減らせば、室内の空気品質は向上します。
使用上の違い
自家製クレンザーは十分に汚れを落とすことができます。レモン汁や酢などの酸性クリーナーはpHが7以上の素材を中和・清掃し、炭酸ソーダやホウ砂などのアルカリ性クリーナーはpHが7未満の素材に適しています。ただし、市販クレンザーほどの強力さはなく、汚れや油汚れには数分間放置したり、時間をかけてこすったりする必要があります。化学物質を使わない分、少し手間と時間がかかりますが、環境と健康に優しい選択と言えるでしょう。
