レッドブル摂取に伴うリスクと健康への影響
躁状態(マニア)のリスク
医療関係者の中には、レッドブルに含まれるタウリンやイノシトールが躁状態を引き起こす可能性があると指摘する者がいます。2010年にドイツ精神医学誌に掲載されたヴェリンダー・シャルマの報告("Red Bull and Mania")によれば、タウリンは過去に精神病エピソードを誘発した例が報告されており、イノシトールは双極性障害患者における躁症状と関連付けられています。
無謀な行動の誘発
レッドブルはアルコール、特にウォッカと組み合わせて飲まれることが多く、エネルギーが増すことで「一晩中パーティーを続けられる」と誤認されがちです。しかし、レッドブルとアルコールの併用は判断力を鈍らせ、酔っ払った状態での危険運転や後悔する性的行為につながりやすくなります。ノースカロライナ州ウェイクフォレスト大学医学部が2007年に実施した調査(4,271人の米国大学生対象)では、レッドブルとアルコールを同時に摂取した学生は、アルコール単独の学生に比べて医療機関を受診する確率が約2倍に上昇したことが報告されています。
酔いの感覚低下
レッドブルとアルコールを同時に摂取すると、酔いの程度を正しく認識できなくなることがあります。ブラジル・パラナ連邦大学の研究では、アルコール単独に比べてレッドブル併用時に、疲労感・頭痛・運動協調性の低下を自覚しにくくなることが示されました。その結果、酔った状態での運転や危険な行動が増えるリスクが高まります。
心臓へのリスク
レッドブルに含まれる高濃度のカフェインは、長期的に摂取すると心血管系に悪影響を及ぼす可能性があります。オーストラリア・ロイヤル・アデレード病院とアデレード大学の心血管研究センターが20代の学生を対象に行った調査では、少量のレッドブルでも血栓形成リスクが上昇することが確認されました。また、カフェインは心筋梗塞の発症と関連付けられていると、タイムズ・オンラインが報じています。
