脂質のポリマーとは何か
脂質は有機分子で、炭素と水素の結合が極性を持たないため「疎水性」と呼ばれます。その結果、水分子とは相互作用しにくく、水に溶けません。脂質は主に以下の4つのポリマーに分類されます。
脂肪(脂肪酸)と油脂
脂肪と油は、グリセロールとトリグリセリドから構成されます。飽和脂肪は動物性食品に多く、炭化水素鎖が直線的で密に詰まっているため、常温で固体になります。一方、不飽和脂肪(油)は植物由来が一般的で、二重結合の存在により分子が曲がり、構造が緩くなるため常温で液体です。
ステロイド
ステロイドはテレペンの代謝産物で、四環構造(テトラサイクル)を持ちます。動物体内でさまざまな生理機能に関与しており、自然のステロイドの特性を利用して医薬品として合成されたものも多くあります。
リン脂質
リン脂質は炭化水素鎖とリン酸基を組み合わせた構造で、水に対してある程度の親和性を示します。細胞膜の主要構成要素である脂質二重層は、主にリン脂質が「尾部」を内側に向けて配置され、「頭部」が外側を向く形で形成されています。
ワックス(蝋)
ワックスは自然界に広く存在し、脂肪酸と長鎖単価アルコールのエステル、場合によっては炭化水素も含む不溶性の化合物です。防水や脱水の役割を果たし、例えば水生動物の羽毛や植物の表面を保護します。
