血液銀行の歴史

最初の血液銀行

米国で最初の血液銀行は、1937年にシカゴのクック郡病院でバーナード・ファンツスが設立しました。この施設は献血を保存・蓄積できるようにし、以降サンフランシスコのアーウィン・メモリアル血液銀行、マイアミ、ニューヨークなど全米に血液銀行が広がりました。1940年には米政府が全国的な血液収集プログラムを開始しました。

米国血液銀行協会とアメリカ赤十字

1947年に設立された米国血液銀行協会(現在のAABB)は、血液銀行の拡大と血液研究の促進を目的としました。当時、病院血液銀行が1,500施設、地域血液銀行が46施設、赤十字血液銀行が31施設に達していました。翌1948年、チャールズ・ドリュー博士が創設したアメリカ赤十字は、血液の収集と配布システムを本格化させました。

プラスチック血液バッグの登場

1953年、フェンワル社がプラスチック製血液バッグを開発しました。これにより、割れやすいガラス瓶から耐久性のあるプラスチックバッグへと置き換わり、血液の保存・輸送が格段に容易になりました。1単位の血液から複数の成分を分離でき、複数の患者への輸血が可能となりました。

アメリカの血液センター

1962年までに米国の血液銀行は、病院血液銀行4,400施設、地域血液銀行123施設、赤十字血液銀行55施設に拡大しました。同時に、非営利団体「America's Blood Centers」ネットワークが病院・医師・地域団体の協力で設立され、地域主導の血液銀行と医療専門性の向上を支援しました。

現代の血液銀行

1970年代にはボランティア献血制度が確立し、年間約5〜6百万単位の血液が収集されました。1985年にHIV検査が導入され、血液の安全性が大幅に向上しました。現在では、肝炎やウエストナイルウイルスなどの検査も実施され、献血者と受血者の安全が確保されています。

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