減量手術の効果と副作用
減量手術とは
減量手術(バリアトリック手術)は、胃にバンドを装着し、摂取できる食事量を大幅に制限する手術です。最も一般的なのは調整可能な内側ライニングを持つ胃バンドで、食事の速度を遅くし、少量の食事でも満腹感を得られるようにします。
減量手術のメリット
重度の肥満患者にとっては、手術が生死を分けることがあります。統計的に、極度の肥満者が自力で体重を減らし維持するのは極めて難しいとされています。胃バンド手術により、体重が減少し、糖尿病の薬物治療が不要になるケースも多く、これは食事量が減り、頻回に摂取することで血糖コントロールが改善されるためです。また、体重減少はエネルギー増加、全体的な健康感の向上、コレステロールや内臓障害のリスク低減につながります。高血圧、睡眠時無呼吸症候群、逆流性食道炎なども改善が期待できます。
手術後最初の2年間で、平均的な患者は余剰体重の50%以上を減らし、食事と運動の指導を守れば長期にわたって体重を維持できます。
副作用・リスク
手術後は食事習慣の調整が必要です。早食いや過食は胸骨下部の痛みや嘔吐を引き起こすことがあります。過度の過食は胃ポーチが拡張し、体重減少が停滞する原因となり、バンドの再調整が必要になることがあります。また、食べ物が小腸へ急速に流れ込む「ダンピング症候群」も起こり、発汗、めまい、吐き気、動悸などの症状が現れます。
栄養面でも注意が必要です。推奨された食事とビタミン・ミネラルの補給を怠ると、貧血や骨粗鬆症、乳糖不耐症によるガスや下痢が起こります。
急速な体重減少に伴う症状として、体の痛み、インフルエンザ様症状、倦怠感、寒さに対する過敏、乾燥肌、気分の変動、脱毛などがあります。胆石のリスクや、余剰皮膚が残ることもあり、必要に応じて形成外科での皮膚除去手術が検討されます。
