肥満手術後の感染リスクと対策
概要
肥満手術(バリアトリック手術)は、体重減少を恒久的に実現するために行われます。手術には血栓、栄養障害、感染症などの合併症リスクが伴います。
手術の種類と感染リスク
制限手術では胃の容量を減らし、早く満腹感を得られるようにします。吸収抑制手術では小腸の一部を短縮し、摂取したカロリーの吸収を減少させます。併用手術では胃と小腸の両方を縮小します。いずれの場合も、手術部位や体内で感染が起こる可能性があります。
手術部位の感染
術後最大3週間で創部感染が現れることがあります。症状は切開部の腫れ・疼痛、膿の排出、発熱、全身の倦怠感などです。
内部感染(ラップバンド等)
制限手術でラップバンドを使用した場合、バンドやポート周囲に感染が起こることがあります。
皮膚感染(皮下脂肪炎)
体重減少に伴い腹部に余剰皮膚がたるむと、皮下脂肪炎(パニクリティス)を発症することがあります。症状は皮膚の炎症、圧痛、結節形成で、再発しやすいです。
治療法
- 創部感染:抗生物質投与と必要に応じたドレナージ。
- 内部感染:抗生物質が中心で、ラップバンドの調整が必要な場合があります。
- 皮下脂肪炎:抗生物質と余剰皮膚の外科的除去が最も効果的です。
予防と留意点
感染は皮膚常在菌、腸内細菌、手術室環境由来のものがあります。2型糖尿病患者は感染リスクが高く、手術前の血糖管理と術前抗生物質投与が重要です。
