胃バンディング手術で糖尿病は治りますか?

「治す」という言葉は強く、ほとんどの医師が安易に使うことはありません。糖尿病は診断が完全に消えるわけではなく、合併症の定期的な評価が必要です。しかし、胃バンディングや胃バイパス手術が2型糖尿病を寛解させるという強いエビデンスがあります。

American Diabetes Association(ADA)ラップバンド研究

ADAによると、肥満は2型糖尿病の最大の原因です。体重が増えると糖尿病リスクが上がるため、体重減少が病気の軽減につながると考えられます。この理論は、122人の肥満前糖尿病者を対象に4年間実施された研究で裏付けられました。73人がラップバンド手術を受け、49人は食事と運動で体重減少を試みました。手術群は大幅に体重を減らし減量を維持、糖尿病の発症率はわずか1.3%でした。一方、非手術群は体重減少が持続せず、糖尿病発症率は10.2%でした。

オーストラリア・ラップバンド研究

メルボルンのモナッシュ大学のジョン・ディクソン研究者は、2型糖尿病患者60人を2年間追跡しました。30人はラップバンド手術を受け、残りの30人は食事と運動で管理しました。手術群は平均体重の20%減少し、73%が糖尿病寛解を示しました。対照群は平均1.7%の体重減少にとどまり、寛解率は13%でした。

胃バイパス手術での糖尿病寛解の速さ

ニューヨークのセントルーク・ルーズベルト病院で内分泌学者のブランディーヌ・ラフェール博士は、胃バイパス手術後に糖尿病が急速に改善することを報告しました。体重減少前に寛解が見られた理由を探るべく、2型糖尿病の肥満女性15人を2年間追跡しました。そのうち7人が胃バイパス手術を受け、8人は手術を受けませんでした。手術群は術後30日以内にインクレチン(インスリン分泌を助けるホルモン)とインスリン分泌が顕著に上昇し、2年間持続しました。

Mazatlan研究

メキシコ・マサトランの肥満クリニックは、最初に22,000人、後に135,000人の糖尿病患者を対象に詳細な調査を行い、全ての肥満手術患者で糖尿病寛解率が83%に達したと報告しました。この結果に基づき、同クリニックは非肥満患者へのバリャトリック手術の適用も検討しています。

注意喚起

バリャトリック手術は重大な医療行為です。必ず担当医と相談し、リスクとベネフィットを慎重に比較検討してください。

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