肥満手術の合併症と対策

バリャトリック手術の特徴

  • 米国で最も一般的な手術は胃バイパスです。安全性が高く、他の手術に比べ合併症が少ないとされています。胃バイパスは消化管の構造を変え、摂取できる食事量を制限します。

通常の副作用

  • 手術後数日は食事が禁止され、その後液体やピューレ状の食事へと段階的に移行します。この過程は約12週間続きます。術後6か月以内に過食や早食いをすると嘔吐や胸骨下部の痛みが起こることがあります。急激な体重減少は関節痛、頭痛、髪の薄毛や脱毛を引き起こすことがあります。

短期的合併症

  • 肺炎のリスクが高まります。また、約5%の患者で深部静脈血栓症(脚の血栓)が発生します。適度な歩行がリスク低減に有効です。術後の切開部感染は約5%、縫合部からの漏れが数例報告されています。多くは抗生物質と経過観察で改善しますが、重症例は緊急手術が必要です。

長期的合併症

  • 小腸と胃の接続部に潰瘍ができる、切開部のヘルニアや弱さが生じることがあります。約15%の患者で手術が必要になることがあります。稀に胃の入口(ストーマ)が狭くなる狭窄症が起こり、再手術が必要です。最も深刻な合併症は非インスリノーマ性膵臓性低血糖症候群(NIPHS)で、食後の血糖低下により視覚障害、混乱、場合によっては痙攣発作を引き起こすことがあります。

栄養欠乏

  • 手術後の食事形態の変化により、鉄やビタミンB12などの欠乏が起こりやすくなります。定期的なフォローアップで欠乏を検査し、必要に応じてサプリメントや食事指導で対処します。例えば、鉄欠乏やビタミンB12欠乏による貧血が見られることがあります。

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