膝関節置換術と坐骨神経合併症
膝関節置換術
メイヨークリニックによれば、全膝関節置換術(膝関節置換手術)は、変形した膝骨による疼痛を軽減するために行われます。手術は疼痛の緩和だけでなく、損傷した膝の機能回復も目指します。しかし、手術には坐骨神経痛やその他の坐骨神経合併症といったリスクが伴います。
坐骨神経
坐骨神経は体内で最も長い神経で、脊髄から両脚の付け根まで走行します。ヘルニア、外傷、腫瘍、そして膝関節置換術中の神経損傷などが原因で、神経沿いに痛みが放散することがあります。多くの患者は回復しますが、永久的な神経損傷を負うケースもあります。
術後疼痛の合併症
米国整形外科医会ジャーナルによれば、膝関節置換術後の疼痛はかなり強く、術後しばらくの間持続します。そのため、適切な疼痛管理が不可欠です。従来は静脈点滴や硬膜外麻酔が用いられてきましたが、近年は坐骨神経ブロックなどの末梢神経ブロックが注目されています。
リハビリテーションの合併症
従来の疼痛管理だけでは坐骨神経痛が残り、必要な理学療法が十分に行えないことがあります。これによりリハビリテーション目標が達成できず、退院が遅れることがあります。坐骨神経痛を効果的にコントロールすれば、リハビリテーションが円滑に進み、早期退院が可能になります。
その他の可能性のある合併症
坐骨神経が圧迫または損傷すると、耐えがたい神経痛に加えて、排尿・排便機能の障害や、手術側の脚の感覚・運動障害が生じることがあります。これらは手術自体や他の外傷によっても起こり得ます。
