人工膝関節の課題と注意点
機能
人工膝関節の主な目的は、外傷や変形性関節症などで機能しなくなった膝を代替することです。日常生活すら困難だった患者が、人工関節に置き換えることで大きく改善します。手術を受けることで自然膝の回復は期待できず、人工関節へと切り替える覚悟が必要です。
効果
膝関節置換術の効果は、患者が日常の活動を再び行えるようになることです。歩行、しゃがみ、階段の上り下り、膝をつく動作、軽い自転車、スイミング、ゴルフなど低衝撃・非衝撃のスポーツが可能になります。多くの患者は、子どもや孫と遊べるようになり、痛みなくブロックを歩けることに満足しています。この点では人工膝は問題なく機能します。
使用制限
人工膝は自然膝ほどの柔軟性はありません。現代の技術でも、人間の膝が持つ回転・ねじれ・伸展の全範囲を再現することは難しいです。そのため、長時間の使用や激しい運動で疲労しやすく、筋肉痛や違和感が生じやすくなります。
疼痛
骨を切除し人工関節を装着するため、手術後に残る痛みや、天候変化、過度の活動、捻挫・転倒などで痛みが増すことがあります。人工膝は自然膝のように自己修復できないため、痛みは強く長引き、関節部材の損傷につながりやすくなります。強い痛みが続く場合は速やかに医師の診察を受けるべきです。
耐久性
人工膝は永久ではなく、特に若く活動的なほど寿命が短くなります。一般的に10〜15年で摩耗し、再置換が必要です。生涯で同じ脚に二度の置換が限度とされるため、若年者にとっては大きな課題です。関節への負荷を減らす生活習慣が、人工膝の長寿命化に重要です。
