肩関節置換手術の種類
はじめに
米国整形外科医会(AAOS)によると、肩関節置換手術は股関節や膝関節置換に比べて実施頻度は低いですが、疼痛緩和に有効です。
肩関節は人体で最も可動域が広い関節です。手術の選択は、病変の部位と重症度、患者の年齢、術後に期待できる活動レベルによって決まります。
肩関節置換手術の種類
全肩関節置換(Total Shoulder Arthroplasty)
全置換では、上腕骨頭を金属製の球体に、肩甲骨の関節窩(グローブ)をプラスチック製のソケットに置き換えます。外科医は上腕骨と関節窩の表面を整形し、人工関節部品を装着します。
半肩関節置換(Hemi‑Arthroplasty)
関節窩の軟骨が残存している、もしくは骨が極端に損傷している、または回旋腱板が十分に機能しない場合、上腕骨だけを置換することがあります。これを半置換と呼びます。
逆肩関節置換(Reverse Shoulder Arthroplasty)
逆置換では、球体とソケットの位置を逆にします。回旋腱板が断裂している、関節炎が高度に進行している、あるいは以前の置換手術が失敗した場合に適応されます。
球体を肩甲骨側に、ソケットを上腕骨側に設置することで、三角筋が腕の挙上を担うようになり、回旋腱板に依存しない動作が可能になります。ただし、可動域はやや制限され、ソケットの摩耗が増える可能性があります。
