肩関節置換術の寿命と術後ケア

肩関節置換術の寿命

義肢肩関節の寿命は、患者の体調、日常活動、職業、手術前の関節状態、使用するプロテーゼの種類、年齢など、さまざまな要因で決まります。統計的な平均はありますが、個々の生活様式が変わると予測は変わります。

全肩関節置換術(TSR)の寿命

OrthoSuperSite.com に掲載された Stephen A. Copeland 氏(Royal College of Surgeons Fellow)は、全肩関節置換術(TSR)のソケット部(グレノイドコンポーネント)の摩耗が10年程度で問題になると指摘しています。

逆転型プロテーゼは、70歳以上の患者に主に使用され、丸みを帯びたグレノイド部とカップ形状の上腕骨部で構成されますが、7〜10年で劣化が始まります。

部分肩関節置換術の寿命

Washington Orthopaedics and Sports Medicine によれば、非プロテーゼ型のグレノイド関節形成術は「数十年にわたって持続できる」ことが報告されています。この手術は上腕骨頭を置換しますが、ソケットにプラスチックのライナーを入れないため、人工ソケットの摩耗や緩みが起きません。

活動的な患者は、使用頻度が高いほどプロテーゼの劣化が早まります。Zimmer 社は、重い物の持ち上げや押し込み、ハンマー作業、ボクシングなどの激しい動作は避けるよう推奨しています。

肩関節置換手術の流れ

手術は神経ブロックまたは全身麻酔の下で行われます。全肩関節置換の場合、損傷した骨を除去し、金属製のボールとステムで置換します。ステムは上腕骨の幹部に埋め込まれ、特別なコーティングにより骨が成長して固定されます。ソケット部分には少量のセメントでプラスチックライナーが固定されます。手術時のプロテーゼの位置合わせ精度が、長期的な耐久性に大きく影響します。

手術後のリハビリと注意点

手術後24時間は腕を固定し、食事や歯磨きなどの日常動作が可能です。合併症がなければ入院は約3日間です。術後は8週間にわたる自宅でのエクササイズで可動域を広げ、続いて筋力トレーニングを行います。筋力が回復すると、プロテーゼの安定性が高まり、寿命が延びます。University of Maryland Medical Center のデータによれば、約6週間でゴルフなどの軽いスポーツを再開できることがあります。

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