人工肛門手術前後の液体食ガイド

人工肛門(コロストミー)は、腸の一部を迂回させ、腹壁に人工の穴を作って排泄物を外部に排出する手術です。大腸がんやクローン病、潰瘍性大腸炎などの消化器疾患で行われることが多く、手術直後は通常の食事に戻ることが可能です。ただし、手術前後の数日は液体食が推奨されます。ここでは、手術前後に適した液体食のポイントと具体的なメニュー例をご紹介します。

手術前の液体食

外科医の指示に従い、手術直前までクリアリキッド(透明な液体)を中心とした食事を取ります。腸内の残留物を減らすことで、手術中の視野が確保され、合併症リスクが低減します。

  • 摂取できるもの:澄んだスープ、透明な水、スポーツドリンク、フルーツジュース(濁りのないもの)、ゼラチン、はちみつ、ハーブティーなど。
  • 摂取できないもの:牛乳、濃い色の炭酸飲料(コーラ、ペプシなど)、固形食。
  • カロリー目安:1日あたり1,200〜1,500kcalを目指し、手術前の体力と体重を維持します(減量が目的でない限り)。

手術後の液体食

手術後も腸が回復するまでの間、液体食が続きますが、こちらはクリアリキッドに限らず、栄養価の高い飲料も取り入れられます。

  • 摂取できるもの:栄養補助飲料(Ensure、Boost など)、プロテインシェイク、普通のスープ、すりつぶした肉や魚のピューレ、低脂肪ヨーグルトなど。
  • 期間目安:1〜2週間程度(個人差があります)。
  • その後の移行:徐々に固形食に戻し、最終的には通常の食事へと復帰します。

液体食期間中は、十分な水分と栄養を確保し、体調に変化があればすぐに医師に相談してください。

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