尿管鏡による腎臓結石除去の合併症と対策

尿管鏡(尿管内視鏡)による腎臓結石除去は、非侵襲的に結石を除去できる主要な治療法です。高い成功率が報告されていますが、すべての医療処置と同様に合併症のリスクもあります。本稿では基本的な概要、手術の流れ、主な合併症、回復期間、成功率について解説します。

基本情報

米国腎臓財団によれば、90%以上の腎臓結石は自然に尿とともに排出されます。感染、閉塞、または結石が大きすぎて自然排出できない場合に手術が必要となります。

尿管鏡による除去手術

尿管鏡(ureteroscope)という細長い内視鏡を尿道から膀胱へ、さらに尿管へと挿入します。内蔵カメラで結石を確認し、石かご(stone basket)で摘出するか、レーザーで砕くかを選択します。主に尿管内で結石が詰まったケースに適用され、外来での手術が一般的です。手術時間は1〜3時間で、局所麻酔または全身麻酔が用いられます。

主な合併症

尿管鏡手術は比較的安全ですが、以下のようなリスクがあります。

  • 尿管内の瘢痕組織形成
  • 稀に尿管の穿孔
  • 術後の疼痛、頻尿、血尿

結石が2か月以上尿管壁に留まっていると、穿孔や瘢痕のリスクが高まります。術後に腫れによる閉塞を防ぐため、尿管ステント(柔らかいチューブ)を留置し、数日後に除去します。

穿孔が疑われる場合、疼痛、尿漏れ、感染症が症状として現れます。必要に応じてステント留置や外科的修復が行われます。

一般的な回復過程

手術後数日間は排尿時に痛みや血尿が見られることがあります。頻尿や血尿が続く場合は、すぐに泌尿器科医に連絡してください。

特に以下の症状が出た場合は緊急受診が必要です。

  • 大量の血尿
  • 突発的な激しい側腹部痛
  • 数日以上続く強い嘔吐や吐き気

成功率

コーネル大学泌尿器科の報告によれば、尿管鏡手術の成功率は約95%で、ほとんどの患者が術後すぐに退院できます。合併症は稀で、術後24時間以内に日常生活へ復帰できるケースが多数です。

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