長期手術に伴う合併症
手術は命を救い、寿命を延長し、生活の質を向上させることを目的としていますが、重大な障害を引き起こすこともあります。小規模な手術でさえ合併症のリスクがあり、場合によっては痛みや障害を招くことがあります。手術のリスク要因を事前に把握することで、選択肢をより適切に判断できます。
手術による外傷
手術中のミスは深刻な合併症や永続的な障害につながることがあります。別の部位や臓器が誤って損傷されると、追加の手術が必要になることもあります。問題が手術中に発見されれば即座に対処されますが、回復期に症状が現れるケースもあります。
背部手術
脊髄に関わる背部手術は麻痺のリスクが高く、切開時に神経が損傷すると、術後にしびれや感覚障害が生じます。永久的な神経障害が起こると、運動や感覚に長期的な影響が残ります。
心臓手術
心臓手術やカテーテル検査、バイパス手術、弁置換術、大動脈手術、心臓移植などは神経系の合併症を引き起こすことがあります。バイパス手術後は脳卒中、長期麻痺、視覚障害、記憶力や集中力の低下が報告されています。大動脈弁置換術では脳卒中や下半身麻痺、末梢神経障害が起こり得ます。
胃バイパス手術
胃バイパス手術の代表的な合併症は潰瘍です。小腸と胃上部を接続する部位に潰瘍ができやすく、切開部のヘルニアも発生します。ヘルニアの大きさや症状に応じて外科的修復が必要です。また、胃と腸の開口部が狭くなる狭窄もまれに起こり、拡張チューブで治療します。長期的にはビタミンB12欠乏による貧血や神経障害、ビタミンD欠乏による骨粗鬆症、カルシウム吸収不全による腎結石などの吸収障害が報告されています。
レーザー手術(皮膚)
皮膚へのレーザー治療は永久的な瘢痕や色素脱失(低色素症)を引き起こすリスクがあります。感染や炎症が治癒を妨げると瘢痕が残りやすく、真皮組織が損傷すると色素が失われます。特に複数回の施術や濃い肌色の方に起こりやすいです。
白内障手術
白内障手術は多くの場合安全で有益ですが、角膜損傷、網膜剥離、眼球穿孔、出血、感染といった重大な合併症が起こることがあります。場合によっては再手術で改善できるものの、永久的な角膜移植が必要になる、視力喪失、最悪の場合は眼球の喪失につながることもあります。
