Pars Plana硝子体切除術(パース・プレナ硝子体切除術)とは?

硝子体切除術は、1960年代後半から1970年代初頭にかけて開発され、眼球内部の硝子体を除去する手術です。手術技術の進歩により、治療対象となる疾患が拡大し、手術回数も増加しています。硝子体切除術が必要な場合、手術内容や術後の経過を理解しておくことが重要です。

硝子体の概要

硝子体は眼球の後部を満たす透明なゼリー状の液体で、網膜に圧力をかけています。主に水分で構成されていますが、血液や炎症性物質などの異物を自ら除去することはできません。これらの異物が蓄積すると視力が低下します。パース・プレナ硝子体切除術では、硝子体とその中に混入した異物をすべて除去します。

Pars Plana(パース・プレナ)の定義

手術名の由来は、手術器具を挿入する眼球の部位である「pars plana」から来ています。pars plana は網膜と前房を産生する「pars plicata」の間に位置する無機能部位で、組織への損傷リスクが低いため、安全に器具を操作できます。

適応症

主な適応症には糖尿病性網膜症、網膜剥離、網膜裂孔、硝子体出血などがあります。糖尿病性網膜症や網膜剥離はしばしば硝子体出血を伴います。硝子体出血は自然に吸収されるのを待つことがありますが、吸収が不十分な場合に手術が検討されます。手術前の疾患の重症度は、術後の視力予後を予測する指標となります。

手術の流れ

通常は外来で行われ、局所麻酔または全身麻酔が選択されます。pars plana から少なくとも3本の微小器具を挿入し、1本で硝子体を吸引、1本で眼球の形状を保つための液体を注入、もう1本で照明を提供します。顕微鏡下で手術を行い、硝子体除去後は生理食塩水で眼球内を満たします。切開部は縫合する場合と自然に閉鎖させる場合があります。

リスクと合併症

主なリスクは感染、網膜剥離、眼圧上昇、再度の硝子体出血、白内障の進行です。白内障は最も頻度の高い合併症です。その他、網膜下浮腫、屈折度数の変化、中心窩(黄斑)腫脹などがあります。術者はこれらのリスクを最小限に抑えるよう細心の注意を払い、術後も継続的に経過観察を行います。

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