卵管結紮(卵管切除)の逆転手術について
重要性
卵管結紮後に症候群(性欲低下、月経異常、早期閉経様症状)を経験する女性もいますが、最も多くの方が再び子どもを望むために逆転手術を選択します。再婚やパートナーとの子ども計画、あるいは過去に子どもを失った経験が背景にあることが多いです。手術費用は医師や施設により異なりますが、概ね6,000~10,000米ドルです。
手術の流れ
外科医はまず妊娠可能性を評価します。パートナーの精子数、卵管残存長を確認するX線検査、過去の卵管結紮手術の報告書が必要です。妊娠率が高いと判断されれば、手術を実施します。手術は結紮された卵管の端部を「解き」再接合し、再接合後の卵管長が3~4インチ確保できれば成功率が上がります。手術後の月経サイクルから妊娠を試み、通常は6~12か月で妊娠が確認されます。
手術方法の種類
逆転手術には主に以下の2種類があります。
- 開腹手術(ラパロトミー):腹部に大きな切開を入れ、卵管を自由にして残存部を再接合します。
- 小切開手術(ミニラパロトミー):体重が理想体重の±20%以内の女性が対象で、切開は約6cmと小さく、入院は2日未満です。回復期間は数日から4週間程度です。
検討すべき点
手術費用と妊娠成功率を比較検討する必要があります。年齢別の成功率は概ね以下の通りです。
- 30歳未満:77%
- 35~39歳:62%
- 40歳以上:34%
焼灼(カタライズ)による結紮の場合、卵管損傷が大きく成功率が低下します。その場合は体外受精(IVF)を選択することも検討されます。
リスクと注意点
すべての侵襲的手術と同様に、出血、麻酔に対する副作用、術後感染のリスクがあります。さらに、卵管の損傷により異所妊娠(子宮外妊娠)になる可能性もあり、発生率は6~10%です。異所妊娠は卵管破裂を招き、母体に重篤な危険をもたらすため、早期発見が重要です。
