背部チタンロッド手術の欠点とリスク
脊柱側弯症の治療として、ルケ‑ガルベストン法と呼ばれる背部にチタンロッドを埋め込む手術が行われます。しかし、この手術にはいくつかの重要な欠点や合併症リスクがあります。
手術自体のリスク
- 全身麻酔に伴うリスクに加え、手術中の出血、感染、さらには術中・術後の致命的な合併症(例:術中死亡、深部創部感染、敗血症)があります。
感染・炎症
- 体内に異物であるチタンロッドが入ることで、炎症や感染が起こりやすくなります。脊髄液の感染は脳へ直接波及する可能性があり、非常に危険です。
ロッドの移動・破損
- 稀にロッドがずれたり、破損したりすることがあります。特に痙性四肢麻痺型脳性麻痺の患者は強い伸展力が働きやすく、再手術が必要になる場合があります。
神経損傷
- ロッドやフックを背部に設置する過程で、神経が損傷するリスクがあります。神経損傷はしびれ、疼痛、最悪の場合は麻痺につながります。
偽関節(偽骨癒合)
- 手術後に椎骨が正しく癒合しないと、偽関節が形成されます。これにより慢性的な痛みが生じ、植え込まれた器具が損傷し、追加手術が必要になることがあります。
心理的ストレス
- 手術・回復期間中の不安や痛み、集中治療室での滞在、長期入院、さらなる手術の可能性は患者に大きな心理的負担を与えます。また、一定期間スポーツや日常活動を制限せざるを得ません。
以上の点を踏まえ、手術の適応や代替治療の検討が重要です。
