術前の脱毛に関する推奨事項
手術部位感染(SSI)は、手術中に細菌が切開部に侵入することで起こります。SSIの予防は外科医にとって極めて重要です。その予防策の一つとして術前の脱毛が広く行われています。脱毛方法は主に、脱毛クリーム、電動クリッパー、カミソリの3種類があります。手術に適した脱毛方法については、担当医に相談してください。
脱毛クリーム
脱毛クリーム(脱毛剤)は、術前脱毛に最も推奨される方法です。医師が手術部位のみにクリームを塗布し、毛が痛みなく自然に除去されます。皮膚への外傷がほとんどないため、SSIのリスク低減に寄与します。頭部など広範囲で見た目が気になる場合は、周囲の毛をクリップで整えることもあります。小さな手術部位や、クリッパー使用で圧迫が懸念される部位には、特にクリームが適しています。
電動クリッパー
電動クリッパーは、脱毛クリームに次いで一般的に用いられる方法です。理容店で使用されるものと同様のクリッパーで、手術直前に毛を短く切ります。皮膚への外傷は最小限で、切開部位の細菌増殖を抑えることができます。手術までの時間が長くなると、わずかな外傷でも細菌が増える可能性があるため、できるだけ手術直前に使用するのが望ましいです。正確な切開や処置のための視認性向上にも役立ちます。
カミソリ
カミソリによるシェービングは、術前脱毛としてはほとんど推奨されません。シェービングは皮膚に擦り傷や小さな切り傷を生じさせ、細菌が侵入しやすくなります。その結果、クリームやクリッパーに比べてSSIリスクが高まります。医師がシェービングを勧めた場合は、代替としてクリッパーや脱毛クリームの使用を相談してください。
