ニスタチン注射によるカンジダ感染症の治療
Candidaは酵母の一種で、消化管や皮膚に自然に存在します。代表的な種はCandida albicansです。過剰増殖すると、口腔カンジダ症や膣カンジダ症、慢性疲労症候群などの全身症状を引き起こすほか、創傷部位で敗血症を起こし、重篤化することがあります。治療法は経口薬や外用薬が主ですが、症状が重い場合はニスタチン注射が検討されます。
ニスタチンとは
- ニスタチンは、土壌菌Streptomycesから産生される抗真菌薬で、カンジダチジン、ナタマイシン、アンホテリシンBと同じ系統に属します。
- 経口、座薬、クリームなどで使用され、特に乳児(1か月以上)でも安全性が高いとされています。
注射によるニスタチン投与
- 経口・外用で効果が不十分な重篤なカンジダ感染、特に創傷が敗血症を起こした場合に、医師はニスタチンまたはアンホテリシンBを注射します。
- 注射は最後の手段とされ、投与中は腎機能障害や低カリウム血症などの副作用に注意し、厳重にモニタリングされます。
作用機序
- ニスタチンは酵母の細胞膜に結合し、エルゴステロールを結合させて膜の透過性を破壊します。結果として細胞膜が崩壊し、酵母が死滅します。
- 全身的に酵母が増殖している場合は、経口投与と同時に十分な水分を摂取し、腸内からの排泄を促すことが重要です。
