5-ヒドロキシトリプトファン(5-HTP)とは?
5-ヒドロキシトリプトファン(5-HTP)は、必須アミノ酸のL-トリプトファンから体内で生成される化合物です。脳内で5-HTPはセロトニンに変換され、気分、食欲、睡眠、行動の一部を調整する重要な役割を果たします。
食品とサプリメント
5-HTP自体は食品からは摂取できませんが、トリプトファンは肉類、魚介類、大豆、ほうれん草などに含まれます。5-HTPを増やしたい場合は、アフリカ原産の植物グリフォニア・シンプリシフォリアの種子から抽出されたサプリメントを利用します。一般的な推奨摂取量は、1日1〜3回、1回あたり50 mgです。
体重減少
5-HTPサプリは満腹感を高め、食事量を減らすことで体重管理に役立つとされています。セロトニン濃度が低いと衝動的な食行動が増えるため、5-HTPによるセロトニン上昇は食欲抑制や過食症の改善に寄与する可能性があります。
うつ・不安・強迫性障害(OCD)
軽度から中等度のうつや不安の治療にも5-HTPが使用されます。5-HTPは選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)と同様の作用を持ちますが、効果はやや弱いとされています。セロトニンが増えることで不安や強迫性障害の症状緩和にも期待できます。
その他の用途
5-HTPは線維筋痛症や慢性頭痛の緩和、睡眠障害や月経前症候群(PMS)の改善、注意欠陥・多動性障害(ADHD)の集中力向上にも利用されることがあります。
副作用と禁忌
抗うつ薬(SSRIなど)と同時に5-HTPを摂取すると、セロトニン過剰症のリスクがあります。また、5-HTPは日光感受性を高め、日焼けしやすくなることがあります。1回70 mg以上の高用量では便秘、腹部痙攣、ガス、膨満感、胸焼け、吐き気、嘔吐などの胃腸症状が報告されています。まれにアレルギー反応(呼吸困難、喉の閉塞、顔や口の腫れ)も起こりますので、異常を感じたら直ちに使用を中止し医師に相談してください。
