自然更年期治療の実践ガイド
ホルモン補充療法(HRT)は長らく更年期症状の標準治療とされてきましたが、乳がんや心血管疾患のリスク増加が指摘されています。そこで、副作用が少なく効果的な自然療法が注目されています。本稿では、食事・サプリメント・天然プロゲステロンの3つの観点から、具体的な実践方法を紹介します。
食事の見直し
- カフェインの多い飲料は控えめに。炭酸飲料はリン酸が骨密度低下を招くため、摂取を減らしましょう。
- ホルモンが添加された加工肉は避け、自然な食材を選びます。
- 砂糖の過剰摂取は肝臓のエストロゲン代謝を妨げるため、適量に抑えます。
- 大豆製品やフィトエストロゲンを含む食品(エダマメ、豆乳、豆腐、アーモンド、各種果物・野菜)を積極的に取り入れ、ホルモンバランスをサポートします。
サプリメントの活用
- ブラックコホシュはエストロゲン様作用を持つフィトエストロゲンで、1回20〜60 mg、1日3回が目安です。
- 東帰(トンカイ)は500〜1000 mgを1日2〜3回摂取すると更年期症状の緩和が期待できます。
- その他、ジンセン、イブニングプリムローズオイル、ビテックス(ヴィテックス)なども有効です。製品の用法・用量は必ずラベルを確認してください。
- これらのハーブは単品でも、複数の症状に対応したブレンド製品としても市販されています。
天然プロゲステロンの使用
- 市販のプロゲステロンクリーム(例:Pro‑gest)は、薄い皮膚(手首や内側の腕)に塗布することで吸収が良く、エストロゲン過剰を調整します。
- 使用方法は製品ごとの指示に従い、少量から始めて体調を確認しながら調整します。副作用はほとんど報告されていません。
食事・サプリ・プロゲステロンを組み合わせた自然療法は、ホルモン補充療法に比べ安全性が高く、日常生活に取り入れやすい点が魅力です。継続的な運動やストレス管理と合わせて、より健康的な更年期を過ごしましょう。
