カンフルは有害ですか?
カンフルは、様々な市販の外用製品に含まれる天然のワックス状物質です。樹木のシナモン・カンフル(Camphor Laurel)から抽出されます。この常緑樹はアルゼンチン、エジプト、アメリカなどに自生し、オーストラリアでは外来種として在来植物を圧迫し、有害化学物質を放出して土壌や歩道を破壊する問題が報告されています。
主な用途
カンフルは関節炎や筋肉痛の緩和に使用され、口唇ヘルペスやいぼ、痔核の不快感を和らげる効果があります。クリームやローションの形で市販され、代表的な製品にはVicks VapoRub、Bengay、Heetなどがあります。
有害な影響
カンフル油は鎮痛、刺激、下剤、抗うつ、抗炎症、抗菌といった医薬効果があるとされていますが、同時に危険性も指摘されています。米国アルバート・アインシュタイン医科大学(イエシバ大学)の研究(2009年5月『Pediatrics』掲載)によれば、カンフルは痙攣を引き起こす可能性があるとされています。
研究事例
同大学の「カンフル含有製品が子どもに及ぼす毒性リスク」に関する研究では、カンフルの不適切な使用が幼児の痙攣の一般的な原因となり得ることが報告されました。研究者は、カンフルの危険性についての啓発と、違法な販売の防止を訴えています。
アレルギー反応
カンフルに対するアレルギーは緊急医療が必要です。主な症状はかゆみ、蕁麻疹、呼吸困難、胸部の圧迫感、顔・口・舌の腫れなどです。
使用上の注意
痙攣障害を持つ人はカンフルの蒸気吸入を避けるべきです。また、経口摂取は絶対に禁止されており、心拍数上昇、尿閉、蛋白尿、肝酵素上昇などの重篤な副作用を引き起こします。中毒症状は摂取後5〜15分で現れ、嘔吐・口腔・腸の灼熱感、混乱、幻覚、痙攣といった生命に関わる緊急事態に至ります。
米食品医薬品局(FDA)の規制
子どもが特にカンフル中毒にかかりやすいため、FDAはカンフル含有製品のラベル表示を厳格に管理しています。しかし、適切な表示がない製品は医療・スピリチュアル・害虫駆除・芳香用途などで流通していることがあります。
