意外な治療法:現代医療が認めた代替療法
抗生物質の開発により数百万もの命が救われました。先端の研究と技術により医師は画期的な治療法や治癒法を次々と手に入れています。現代医療の社会への影響は否定できませんが、最も効果的な治療の一部は従来の医学の枠を超えたものです。
ヒル(血液吸引虫)
ヒルは不快な寄生虫と見なされがちですが、現代の病院では皮膚移植や再付着手術後の治癒促進に利用されています。ヒルは移植組織の下にたまった血液を吸い取り、血流を回復させます。また、血液に抗凝固剤を放出し、血栓の形成を防ぎます。米国食品医薬品局(FDA)は2004年にヒルを医療機器として承認しました。
医療用蛆(ウジ)
感染が抗生物質や手術で改善しない場合、一部の医師は滅菌された蛆を使用します。蛆は感染した創部に置かれると、組織を液化させて取り込み、細菌も一緒に除去します。糖尿病性足潰瘍、やけど、術後感染などの重度の感染症に対して蛆療法が行われます。
抗菌作用のあるニンニク
ニンニクは料理の風味付けだけでなく、自然の地下薬局と呼ばれるほど強力な天然抗生物質です。創傷に直接塗布すると細菌を死滅させ、感染を防ぎます。第二次世界大戦中、ロシア軍は創傷処置にニンニクを多用し、ニンニクは「ロシアのペニシリン」と呼ばれました。ニンニクをすりつぶすとアリシンという抗菌成分が生成されます。耳の痛みや水虫などの真菌感染にも有効とされています。ただし、生のニンニクを直接創部に塗布すると皮膚刺激や灼熱感を伴うことがありますので注意が必要です。
パイナップルとブロメライン
胸やけや消化不良の際、処方薬や市販の制酸剤に頼りがちですが、甘くジューシーな新鮮なパイナップルでも改善できます。中南米では何世紀も前から消化不良の治療に利用されてきました。パイナップルに含まれるブロメラインはタンパク質分解酵素の混合物で、胃内で食物を迅速に分解し、消化を助けます。慢性的な消化不良に悩む人の多くが、食事中にパイナップルを摂取すると胃の不快感が大幅に軽減されると報告しています。
