不安に効く中国漢方ハーブ
不安はストレスに対する自然な反応です。適度に経験すれば、集中や迅速な判断が求められる状況に対処しやすくなります。一方、過度で非合理的な不安は、全般性不安障害、強迫性障害、パニック障害、PTSD、社交不安障害などの心理的疾患の原因となります。中国医学では、不安は気(エネルギー)の不均衡、特に胸部の気の滞りが原因と考え、さまざまな漢方薬が用いられます。
不安の原因
中国伝統医学では、不安は胸部に起因するとされます。胸は感情の拠点と考えられ、生活の出来事が胸部を緊張させ、気の流れを妨げます。この結果、肝への血流と気の流れが阻害され、肝鬱(かんうつ)と不安障害が生じます。
柴胡(さいこ)
柴胡は胸部の血流と気の循環を促す代表的な漢方薬です。他の薬(太子参、升麻、黄芩)と組み合わせて処方されることが多く、特に月経前症候群に伴う不安の緩和に有効とされています。
合歓皮(ごうかんぴ)
合歓皮はアカシア科の樹皮で、心・肝経の経絡を整える鎮静剤です。感情の抑圧を和らげるため、不安や不安障害に用いられます。また、不眠や抑うつ、記憶力低下、イライラの改善にも使用されます。
合歓花(ごうかんか)
合歓花は合歓樹の花で、合歓皮と同様に心・肝経に作用しますが、より強い作用を持つとされています。皮と同様に不安の緩和に加え、皮膚や腹部の痛み・腫れの治療にも用いられます。
茯苓(ぶくりょう)
茯苓は晩夏に採取される菌根と根からなる薬材で、肝を鎮め心・肝経の気を強化します。過度の恐怖感や不安の緩和に特に用いられます。
