電気療法の種類と効果
電気ショック療法(ECT)
電気ショック療法(電気けいれん療法、ECT)は、うつ病や精神病の治療に用いられる医療手段です。患者が眠りについた状態で筋弛緩剤を投与し、軽度のけいれんを引き起こすために短時間の電流を脳に流します。これにより重度のうつ状態が改善され、双極性障害の躁状態のサイクルを断ち切る効果が期待されます。
埋込型電気治療
心臓の治療においては、ペースメーカーが電気刺激で心筋を収縮させます。また、心停止時の除細動でも電流が用いられます。脊髄に電極を埋め込む手術は、慢性的な腰痛の緩和に利用されますが、侵襲的手術であるため、感染リスクなどを考慮し重症例に限られます。
筋萎縮予防
使用しない筋肉は萎縮しやすくなります。昏睡状態や麻痺患者に対しては、電気刺激で筋収縮を促し、筋力維持を図ります。市販の腹筋刺激器なども同様の原理で、主に筋萎縮防止に効果があるとされています。
神経信号の遮断
電気は組織の神経細胞を刺激し、痛み信号の伝達をブロックします。また、エンドルフィンの分泌を促進し、自然な鎮痛効果をもたらします。
骨治療
低周波の電磁パルスは骨折治癒を促進すると報告されています。骨組織の再形成を助け、血管新生を促すことで、骨の強度回復に寄与します。
推論的(インフェラル)療法
痛み部位に二つの電流を流すことで、エンドルフィン放出と局所筋収縮を誘発し、血流と組織液の循環を改善します。理学療法と併用することで、効果を最大化します。
