絶食はてんかんにどのような影響を与えるか?
絶食がてんかんに与えるポジティブな効果
- 発作頻度の低減:研究では、絶食が発作の頻度を減らすことが報告されています。これは、グルタミン酸などの興奮性神経伝達物質のレベルが低下するためと考えられています。
- 発作コントロールの改善:絶食は脳の炎症を抑える効果があり、炎症が減少すると発作の制御が向上する可能性があります。
- 脳由来神経栄養因子(BDNF)の増加:BDNFは神経細胞の成長・生存に関わるタンパク質で、絶食により脳内のBDNF濃度が上昇し、神経保護や認知機能の改善が期待されます。
- 突然死(SUDEP)のリスク低減:絶食は心血管系のリスクを低減し、これがてんかん患者の突然死リスク低下に寄与すると考えられています。
絶食がてんかんに与えるネガティブな影響
- 発作の重症化:絶食により脱水や電解質バランスの乱れが起こりやすく、これが発作の重症化を招くことがあります。
- ステータスエピレプティクスのリスク増大:連続発作が5分以上続く緊急状態であるステータスエピレプティクスの発生リスクが、絶食によって高まる可能性があります。
- 他の既存疾患の悪化:糖尿病、心臓病、腎臓病など、てんかんと併存する疾患がある場合、絶食はこれらの症状を悪化させる恐れがあります。
まとめと注意点
絶食は個人差が大きく、プラスの効果もマイナスのリスクもあります。絶食を検討する際は必ず主治医と相談し、リスクとベネフィットを慎重に評価したうえで、安全な実施計画を立てることが重要です。
