カンフール精油はどのように利用されますか?
カンフールとは
カンフールは芳香族化合物で、化学式は C10H16O です。元はクスノキ科のカンフール樹(Cinnamomum camphora)から抽出され、現在はターペンチンから化学的に製造されています。中国では1200年代にマルコ・ポーロが記録したように、何世紀にもわたり民間薬として利用され、現在も東西で広く使用されています。
主な利用用途
虫除け
- カンフールやその製剤は人間や動物の虫除けとして広く使われています。例えばノミの駆除にカンフール精油を外用する民間療法があります。ただし、内部摂取は極めて毒性が高いため注意が必要です。
痛み・かゆみの緩和
- 虫刺されやその他の皮膚刺激による痛み・かゆみを和らげるために、カンフール精油を外用します。米国食品医薬品局(FDA)は、濃度11%までのカンフールを皮膚に塗布して痛みやかゆみを緩和することを認可しています。破れた皮膚には絶対に使用しないでください。
咳止め(胸部塗布)
- 濃度11%未満のカンフールは胸部塗布用としてFDAに承認されています。市販の咳止め軟膏(例:Vicks VapoRub)にもカンフールが含まれています。
抗真菌剤(研究段階)
- 2020年4月時点で、カンフールはFDAに抗真菌剤として承認されていませんが、爪白癬(足の爪の真菌感染)に対して効果がある可能性が示唆されています。
使用上の注意
- カンフール精油を内部に摂取したり、傷口に塗布したりしてはいけません。
- 外用は濃度11%以下に抑えてください。市販品は法的に11%を超えては販売できません。
- 蒸気吸入の場合は、1クォート(約0.95リットル)の水に対して大さじ1杯以下にしてください。
- 妊娠中の使用は推奨されません。カンフールは胎盤を通過し、妊娠後期の母体中毒により胎児死亡例が報告されています。
