ヒドロキシクエン酸を含む食品
ヒドロキシクエン酸(Hydroxycitric acid)は、インドやタイの料理で香味料や防腐剤として古くから利用されてきました。インドの民間薬では下剤やリウマチ治療の茶としても用いられ、米国生理学会はその伝統的使用を報告しています。マウスを用いた初期研究では、食欲抑制と脂肪合成酵素の抑制による体重減少が示唆されましたが、ヒトでの効果は一貫していません。FDAは過剰摂取の安全性が確認されていないことを指摘し、ヒドロキシクエン酸は減量サプリとして広く販売されています。
自然に含まれる食品
ヒドロキシクエン酸は、東南アジア・アフリカ・オーストラリア原産の常緑樹、ガルシニア・カンボジア(別名ブリドルベリー、マラバータマリンド)の果皮に含まれる活性成分です。小さなカボチャに似たオレンジ色の果実で、乾燥させた果皮は調味料として利用されます。ガルシニアはコレステロール低下やビタミンCが豊富で、ガルシノールという成分は下痢や胃潰瘍、赤痢の治療に伝統的に用いられています。
ダイエット食品への利用
脂肪燃焼と食欲抑制の効果が期待されることから、ヒドロキシクエン酸はスナックバーやダイエットドリンクなどの減量食品に広く使用されています。たとえば、HydrocutやCitriMaxといったブランドは、同成分を主成分として販売しています。しかし、効果を過大に宣伝し、健康リスクが懸念されています。2009年5月、米食品医薬品局(FDA)は、肝障害との関連が報告されたHydrocut製品の使用中止を呼びかけました。
副作用と注意点
WebMDによると、ヒドロキシクエン酸自体の臨床試験で重大な副作用は確認されていません。体内に自然に存在するクエン酸やクエン酸塩と構造が似ています。ただし、妊娠中・授乳中の女性は使用を控えるよう推奨され、血糖値を下げる可能性があるため糖尿病患者も注意が必要です。
