薬用植物とその用途一覧
伝統医学では、足白癬から癌まで様々な疾患に対し、数多くの珍しい植物が利用されてきました。現代医学が高度化した現在でも、ハーブや薬用植物は世界の治療に欠かせない存在です。ここでは、特に広く用いられている薬用植物とその主な用途を紹介します。
ジンセン(高麗人参)
ジンセンの根はエネルギー増強やリビドー向上に効果があるとされ、乾燥させて粉砕し錠剤や液体サプリとして利用されます。野生、アメリカ産、パンナックス属など多様な品種があり、糖尿病、勃起不全、疲労、ストレス、風邪などの症状に用いられます。製品は高用量の錠剤・パウダーから、エナジードリンクのような微量添加まで幅広い形態があります。
ゴールデンシール
ゴールデンシールは、便秘や切り傷、やけどまで幅広く治療に用いられる強力な薬草です。根茎や茎を粉砕して他の自然療法と併用し、創傷、炎症、胃腸障害、呼吸器疾患、肝機能障害に処方されます。また、食欲増進や消化促進の苦味薬としても利用されますが、過剰採取により絶滅危惧種となっています。
イチョウ(銀杏)
イチョウは「生きた化石」と呼ばれる長寿樹で、果実と葉は緑内障や記憶障害の治療に古くから使われています。お茶、粉末、錠剤に加工され、アルツハイマー病、認知症、うつ病、血行障害、視力低下の改善や活性酸素除去に役立ちます。フラボノイド(抗酸化)とテルペノイド(抗凝血)を含み、単体でも他の薬と併用して効果を高めることができます。
セイヨウオトギリソウ(セントジョンズワート)
セントジョンズワートは、うつ症状の軽減に有効とされるハーブで、化学薬剤の代替として利用されます。一方で他の薬剤との相互作用が強く、重篤な副作用を引き起こすこともあるため、使用には注意が必要です。粉末や錠剤にして、抑うつ、不安、アルコール依存症の緩和に用いられます。
カモミール
カモミールは胃潰瘍から不眠まで幅広く利用される古来の薬草です。乾燥した花はお茶やハチミツ、レモンと組み合わせて摂取され、リラックス効果と睡眠促進が期待できます。フラボノイドを含む抗酸化物質が鎮静作用をもたらしますが、キク科に属するため、花粉症やアレルギー体質の人は注意が必要です。
アロエベラ
アロエベラは乾燥地帯に生育し、葉に水分を蓄える多肉植物です。ジェルは外用薬として切り傷、やけど、日焼けの鎮静に広く使われます。また、消化器系の潰瘍や便秘の改善にも利用され、飲料やサプリに加えられます。抗菌・抗真菌作用が報告されていますが、効果には個人差があります。
