インペリアルゴールドとは何か?

インペリアルゴールドは、米国のA Healthy Alternative, LLC が製造・販売するサプリメントに使用されている、商標保護されたマカ(学名 Lepidium peruvianum または Lepidium meyenii)の品種です。アンデス山脈原産の伝統的な食材・ハーブで、近年米国で様々な健康効果が宣伝されています。

特徴

  • マカは多年草で、糖質・タンパク質・鉄・ヨウ素などの必須栄養素を多く含む肥厚した根茎が特徴です。アブラナ科に属し、低く伸びる茎とギザギザした葉、白っぽい小花をつけます。
  • 1843 年に Gerhard Walpers が Lepidium meyenii と命名しましたが、1960 年代以降の研究では、現在栽培されているものは Lepidium peruvianum と呼ばれる別種の可能性が示唆されています。

食用としての歴史

  • インカの祖先が最初に栽培し、何千年もアンデス地方の主食として利用されてきました。山岳地帯で育たないトウモロコシや野菜、豆類と交換され、焼いて甘いジャガイモのように食べたり、湯やミルクで煮て粥にしたり、発酵させて「マカチチャ」と呼ばれる飲料に加工されたりします。

利用例

  • 「ペルー産ジンセン」とも呼ばれ、数世紀にわたり人間と動物の繁殖力向上に使用されてきました。16 世紀にスペイン人が高地で家畜の繁殖不全を観察し、先住民の助言で飼料にマカを加えた結果、繁殖率が回復。以降、税や貢物として大量に収集され、18 世紀の記録では 1 地域で 9 トンが集められたとされています。現在でもペルーでは貧血、結核、性機能障害、記憶障害、胃がんなどの治療に用いられています。

経済的意義

  • 1994 年のペルー国内の栽培面積は 50 ヘクタール未満でしたが、1999 年までに代替医療市場の需要拡大で 1,200 ヘクタール以上に急増しました。土地を所有し栽培する先住民は、需要が持続すれば大幅な収入増が期待できます。

主張される効果

  • A Healthy Alternative の宣伝では、1 日 600 mg のインペリアルゴールドで勃起不全改善、月経・更年期症状の軽減、受胎力・性欲向上、エネルギー増加、精神的明晰さなど多くの効果が得られるとされています。ウェブサイトではいくつかの研究と医師・顧客の証言が紹介されていますが、ニューヨーク大学ランゴーン医療センターの報告によれば、マカに関する多くの繁殖研究は動物実験が中心で結果はまちまちです。ヒト対象の試験は極めて少なく、1,200〜3,000 mg を投与した男性では性欲は向上したものの性的機能の改善は認められませんでした。女性を対象とした試験は実施されていません。

注意点

  • 『The Healing Power of Rainforest Herbs』の著者レズリー・テイラーは、マカは栄養価が高いものの万能薬ではないと指摘しています。アンデスの人々は週に最大 5 ポンド(約2.3 kg)を摂取していますが、超人的なスタミナや性能力が得られるわけではありません。したがって、サプリメントに含まれるごく少量のマカが顕著な効果をもたらす可能性は低いと考えられます。

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