カスカラ樹皮の採取方法

概要

カスカラ(Rhamnus purshiana)は北米西海岸、カリフォルニア北部からブリティッシュコロンビア南部の森林に自生する樹木です。先住民はコロンブス到来以前からこの樹皮を下剤として利用しており、スペイン人が「cascara sagrada(聖なる樹皮)」としてヨーロッパに持ち込みました。現在、少なくとも17か国の薬局方にカスカラ樹皮は下剤として掲載されており、便秘だけでなく、痔核・肛門裂傷、肛門手術後の回復期にも使用されます。

必要なもの

  • カスカラの木
  • ドライバー
  • ナイフ
  • マスク
  • ノコギリ
  • 乾燥用ラックまたはトレイ

手順

  1. 春から初夏にかけて樹皮を採取します。カスカラは針葉樹の下の湿った肥沃な土壌を好み、河川沿いや湿地に多く見られます。樹高は最大で約15メートル、幹径は45センチ以下です。若木の外皮は薄く滑らかで、年齢とともに鱗状になります。内皮は鮮やかな黄色で、空気に触れると暗褐色に変化します。

    葉は交互に配置された長楕円形で、中心脈から鋸歯状の縁へと走る顕著な脈が特徴です。5〜6月に小さな緑白色の花が房状に咲き、夏の終わりには黒紫色のベリーになります。

    若木でも成熟木でも樹皮は採取可能ですが、太く大きい木ほど採取量が増えます。

  2. ナイフで樹皮を切り取るか、ドライバーで慎重に剥がします。樹木を環状に切り取らないよう注意し、木を死滅させないようにします。

  3. 樹皮を約2.5cm四方のサイズにノコギリで切り分けます。作業中はマスクを着用し、木屑の吸入を防ぎましょう。

  4. 切り分けた樹皮をトレイやラックに広げて乾燥させます。屋内外どちらでも構いませんが、雨に濡れないようにし、風通しの良い場所で乾かします。1年間熟成させた後に使用可能です。

  5. 乾燥・熟成した樹皮を細かく刻むかブレンダーで粉砕し、1〜2g(小さじ約1/4〜1/2)を沸騰した湯に入れて10分抽出します。濾して飲むと、6〜8時間後に下剤効果が現れ、連続使用は数日以内にとどめてください。

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