バレリアン根茶の副作用と安全な飲み方
概要
バレリアン(Valeriana officinalis)根から作るお茶は、古くから軽度の鎮静剤として利用されてきました。米国国立衛生研究所(NIH)の調査によれば、ヒト・動物実験で不眠や不安の緩和効果が科学的に確認されています。一方、うつ、胃痛・月経痛、血圧上昇、頭痛、狭心症、筋肉痛・関節炎への効果は未検証です。米国食品医薬品局(FDA)のGRASリストに掲載され、米国ハーブ製品協会(AHP)でも安全とされていますが、飲用時には個人の状態や使用頻度に応じた副作用が報告されています。
偶発的に飲む場合の副作用
- 頭痛
- 胃の不快感
- 体温低下
- 不安定感、めまい、興奮状態
長期的に飲む場合の副作用
- 抑うつや不眠の悪化、悪夢や夜驚症
- 胃痛・消化不良
- 集中力や論理的思考力の低下
- 高濃度エキス使用時の「ハングオーバー」様症状
- 急に飲用を中止した際の「バレリアン離脱症候群」―混乱、心拍数増加など
妊娠・授乳中や肝疾患の方への注意
妊娠中や授乳中の安全性は確認されておらず、母体や乳児への影響は不明です。また、肝機能が低下している人は、肝臓で代謝される薬剤との併用に注意が必要です。
薬剤との相互作用
バレリアンは中枢神経抑制作用があるため、処方薬や市販薬、アルコール、その他の向精神薬と併用すると眠気が増強されます。特に抗てんかん薬や肝臓で代謝される薬剤との組み合わせでは、混乱、興奮、不安が起こることがあります。さらに、他のハーブやサプリと同時に摂取すると、発汗、吐き気、倦怠感、脈拍・血圧上昇、筋肉痙攣などの症状が報告されています。
