HIVとカトゥル(猫爪)の関係と注意点

カトゥル(猫爪)は中南米原産のつる性植物で、鉤状の葉が猫の爪に似ています。インカ文明から樹皮は様々な疾患の治療に用いられ、HIVへの効果も期待されていますが、2010年時点で十分な科学的根拠はありません。

効果

  • オキシンドールアルカロイド、グリコシド、ポリフェノール、インドールアルカロイド系グルコシド、ベータシトステロール、タンニン、カテキンなどを含み、血管拡張、血圧上昇、細胞の炎症抑制、DNA修復を促進するとされています。
  • 免疫系に影響を与えるウイルス(HIVやヘルペスなど)に対抗する可能性があると報告されています。

使用法

  • メリーランド大学医療センターは、1日最大1,000 mgまでの摂取を推奨しています。カプセル、ティー、液体エキスなどの形態で入手可能で、1日350 mg程度で免疫機能の向上が期待できます。
  • 小児に対する安全性データがないため、子どもへの使用は推奨されていません。

エビデンスの不足

  • AIDS InfoNetの報告によると、HIV患者に対するカトゥルの効果を裏付ける十分な研究結果は得られていません。免疫系を過度に刺激すると逆に症状が悪化する可能性があります。
  • 米国食品医薬品局(FDA)や疾病予防管理センター(CDC)は、カトゥルを有効なHIV治療薬として認可していません。

副作用

  • 下痢や嘔吐などの胃腸症状が報告されています。過剰摂取は血圧低下を引き起こす恐れがあります。
  • 妊婦が摂取すると流産リスクがあるとされています。
  • 他のハーブや処方薬との相互作用が起こり得るため、併用は注意が必要です。

注意点

  • HIVがエイズに進行すると免疫力が低下し、腫瘍リスクが高まりますが、カトゥルがエイズの発症を防ぐという証拠はありません。
  • 臓器移植を受けている患者は、免疫抑制剤との相互作用があるため使用を避けるべきです。
  • 使用前に必ず医師に相談してください。

ハーブ療法 - 関連記事