イブニングプリムローズが湿疹に与える効果と注意点
数世紀にわたり、ハーブは様々な疾患の治療に利用されてきました。その中でも注目されているのがイブニングプリムローズ(オオバコ)です。種子から抽出したイブニングプリムローズオイルは、特にアトピー性皮膚炎(湿疹)に有効とされています。
イブニングプリムローズとは
北米原産の野生の花で、南半球やヨーロッパでも自生します。夕方に黄い花が開くことから名前が付けられました。種子から抽出した油はカプセルに詰められ、サプリメントとして販売されています。米国国立補完代替医療センター(NCCIH)によると、オイルはオメガ6必須脂肪酸であるγ-リノレン酸(ガンマリノレン酸)を豊富に含んでいます。必須脂肪酸は体内で合成できないため、食事やサプリで補う必要があります。
湿疹(アトピー性皮膚炎)とは
湿疹は慢性の皮膚疾患で、かゆみや炎症、鱗屑(うろこ状の皮膚)が特徴です。Mayo Clinicによれば、喘息や花粉症を伴うこともあり、主に腕や膝の裏側に現れます。幼少期に多く見られますが、成人期に初発することもあります。原因ははっきりしていませんが、乾燥した刺激を受けた皮膚と免疫系の異常が関与すると考えられています。ストレスは症状を悪化させますが、直接の原因ではありません。
イブニングプリムローズオイルの作用
イブニングプリムローズオイルは関節リウマチ、月経痛、更年期障害、がんなど幅広い症状に使用されていますが、特に炎症性皮膚疾患への効果が期待されています。NCCIHは1930年代から湿疹の治療に使用されてきたと報告し、Mayo Clinicは米国外で皮膚疾患の治療薬として承認されているとしています。γ-リノレン酸がかゆみと炎症を抑える可能性があり、NCCIHは「中程度」の有益性を示すと評価しています。
推奨用量
健康食品店やドラッグストアでカプセル状の製品が販売されています。湿疹の緩和を目的とする場合、1日あたり4〜6g(約2〜3カプセル)が目安です。18歳未満の子供は1日3g以下にとどめてください。
注意点・副作用
胃腸の不調や頭痛が起こることがあります。てんかん患者は一部の抗けいれん薬と相互作用する可能性があるため使用を避けるべきです。また、全身麻酔下の手術前には服用を中止し、出血傾向のある方も使用を控えてください。
