形態的特徴

名前の由来はギリシャ語で「星」を意味し、花頭が星形になることから来ています。アスターは多数の花弁に黄色い雄しべが囲む姿が特徴で、デイジー科に属します。花色は青・紫・白など多彩で、緑色の茎は数メートルまで伸びます。根は紫がかり、繊維質で薬用に利用されます。

主な品種

全世界で約250種が確認されており、北米では以下のような種がよく見られます。

  • ハートリーフ・アスター(Cordifolius)
  • ホワイトウッド・アスター(Divaricatus)
  • スムースブルー・アスター(Laevis)
  • ニューイングランド・アスター(Novae‑angliae)
  • ニューヨーク・アスター(Novae‑belgii)
  • ホワイトヒース・アスター(Pilosus)
  • フラットトップ・ホワイト・アスター(Umbellatus)

アスター属はヨーロッパとアジアが原産で、北米に自生種は存在しません。かつて北米固有と考えられた種の多くは、後に別属へ分類が変更されています。

薬用利用

古代中国の薬学では、アスターの根(「紫菖蒲」や「zi wan」と呼ばれる)を去痰剤として使用しました。根を乾燥させ、はちみつと共に加熱して摂取することで、肺の乾燥や咳、痰の詰まりを和らげます。

西洋ではエキナセア(キク科の一種)が代表的なアスター系ハーブとして知られ、免疫力向上や上気道感染の緩和に用いられます。米国の健康食品市場でエキナセアの売上は全体の約10%を占めますが、効果には賛否があります。

使用上の注意

キク科(Asteraceae)にアレルギーがある人は、エキナセアやアスター根に対して皮膚発疹やかゆみ、最悪の場合はアナフィラキシーショックを起こす可能性があります。また、エキナセアの副作用として吐き気、喉の痛み、めまい、頭痛が報告されています。

免疫系疾患、がん、結核、多発性硬化症、リウマチ性疾患を抱える方、妊娠中・授乳中の女性は使用を控えるべきです。